温暖化・植物気孔閉鎖・CO2吸収減少・そして山火事

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国立環境研究所から「北半球中高緯度の陸域生態系でCO2吸収量が減少、 2023—2024年の大気CO2濃度上昇に寄与 —GOSATデータを使ったCO2放出・吸収量推定から—」(2026.07.22)と報告があった時、何かの間違いかと思った。産業活動によるCO2は増加が常識だと思っていたが、地上の植物にとってみれば違うアクションをとったのである。植物は水を根から吸い上げ、葉から蒸散することで温度を維持し内部のタンパク質が変化しないようにしている。光合成によりCO2を吸収して酸素を出してくれる。

ところが、植物は温暖化では蒸散する水分を確保が最優先であり、気孔を閉鎖する事態に。暫時、植物はじっと環境が改善するまで耐えるのであるが、それが限界にきたところで、タンパクは劣化し、やがて枯れる。

植物が枯れると森林は可燃物の集合体となる。今、欧州南部では大規模な山火事が発生している。精力的な鎮火作業もちちと進まない。それほど可燃物が多いのだ。特に欧州の植物はオリーブ油、テルペン(松根油など)を含有する松など植物が多い。枯れて可燃物化した上に燃料油が燃焼に加わるのである。

一般的に欧州では30-30-30の条件が重なると山火事になると言われている。

温度が30℃以上、湿度30%以下、風速30m以上。着火は雷、キャンプ火種後始末などと言われている。 この3条件は日本では当てはまらないと思いきや、日本は特に冬から春にかけてフェーン現象がある。日本海から湿度が高い気流は山岳に降雪したらカラカラ湿度の空気が森林をおそう。タバコの不始末、野焼きなどが重なれば日本も山火事を起こす。今年も岩手、宮城の森林火事が発生したことを覚えておられよう。

日本は森林割合が78%とCO2吸収能力は世界のトップクラスだけに火元にならないよう注意すべきだろう。

日本にとって具合が悪いのは竹の存在だ。竹は節と節の間は空間である。山火事になるとこの節間の空気が相当の圧力を発生して着火するや否や飛び火(まるで鉄砲玉のように)遠くを延焼させる。観光に適した竹林がある一方で、土壌を弱体化して地震が発生すると崩壊の原因とも言われている。

農林水産省の分類で竹は雑草扱いなので、除去には補助金の対象ではない。が、今回の欧州の山火事を他山の石として、竹の伐採に目を向けても良いと思う。

松、杉もテルペンを含有する。少ないのは桜。植林の際に松、杉だけでなく防災の観点から桜を植栽するのもありかと。アート田圃ならぬ春になるとアート山になるのも良いではないか。

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