このブログをお読みいただいている人から見たら、既に実行済みで、何を今頃?と呆れた方もおられよう。筆者はマイナンバーカードを所有しているがポイント移行作業はしないままなので反省を込めて本文を書き起こした。
最近、ショッピングモールなどでマイナンバーカード作成コーナーが目立つ。浸透率は低いのだろうか。ただし、仮デスクの数及び役所の人の数は多いが、足を止める人、デスクの前で手続きをしている人は見ている間では皆無。
住民基本台帳で個人番号がついたのは知っているが、使う頻度もなく確定申告にコピーを添付するだけの役目になっていた。ナンバーカードになっても同じだろうとの気分は拭いきれない。その前にも消えた年金問題もありデータ取り扱いの杜撰さに慎重にならざるを得ないのもあるだろうか。個人情報云々と否定的な声に影響を受けている人ゼロではない。
そこは新しい物好きの筆者としては、マイナンバーカードが登場すると即作成した。しかし利用することはなかった。市民窓口で確か住民票をとる時にマイナンバーカードより従来の方が早く出ると言われたことがある。行政府窓口さえこの状態。落としたら大変なカード持ち歩く気分はなかった。確定申告にはカードリーダーを使ったが、送信または受信不良で読み取り不具合。結局、番号記入で対応した。つまりは半手動半自動で送信。
カード導入を促進すべくマイナーポイントをセット。第一段階では作成すると5000ポイント分がSuicaではさらに1000ポイントが追加される。そこでPCでトライした。だが途中で諦めた。非常に分かり難い。JREのパンフを見ても解決できず放置したままであった。パソコンができない人は区役所で代行してもらえるとあるが、小さなプライドが邪魔をした。
それが、今回は第一段階で対応しなかった分を含めて保険証、銀行口座との紐付けで20,000ポイントが付くとあって(どうせ同じだろうと思いつつ、捨て置くには勿体無いので)PC作業を進めると、あっけない程の作業で登録完了。余程のパソコン・スマホ音痴でも対応できる様にソフトが前回と今回の間で改良されている。これは良い仕事をされたと感心した。対応していない家族に早速勧めることにした。Suicaにポイントが直接チャージされるのではなく、JREのアカウントにアクセスしマイページからチャージ手続きをする。あ〜ぁなんとも面倒臭いシステム。ショートカットすると困ることがあるのだろうと邪推した。保険証が利用できる医療機関は現在30%程度ではあるが、診療状況が他の医療機関に移動しても共有できるなどメリットはある。
と感心をしていた丁度そのタイミングで税金に関するレターが届いた。引き落としの筈で何かの間違いかな?と思いつつ区役所へ。理由は判明したが1回限りの調整特別税で引き落とし対象ではないとのこと。珍しいと区役所担当者の談だが、レターにその理由を記載すべきだ。これからは苦情もPDCAに折り込むことが可能AIが対応するとしたら人よりデジタルの方が信頼性高いのかもと思わせる一件だった。
一方でgBizID (各種行政府の連絡・申告書類のやりとりに使用するID)の開設はPCからダウンロードした資料に記入し、かつ印鑑登録証を同封して郵送するシステムとなっている。現段階のセキュリティの面から致し方ないところがあるが、依然として手作業が残りそうと見た。 電子契約書などデジタル化が進み印鑑不要となるはずだが、街の印鑑屋さんは健在で閉店した様子は見ない。電子署名の証人作業など面倒で、かつ量子コンピュータの能力からすると現在の暗号は解読容易とも聞くと、本格導入は先送りになっているのだろう。
新入社員の頃、研究開発業務に携わっていた。上司から言われたのは、既存技術、現行商品を置き換えるには最低3つの要素が必要だとのこと。1)従来にない機能 2)利便性 3)価格も品質と認識することであった。 技術者・研究者は1)を特に集中しがちで失敗パターンに終わることが多い。
マイナーポイントをこの3要素でチェックすると。1)はクリヤー 2)は今後の動き次第 3)価格は行政府の合理化には寄与するも、利用者にとっては不明。が正直なところだろう。行政府は2)に力を入れることで、マイナーポイントがなくてもマイナーカードを所有希望するようなシステムが好ましい。