飲酒に関連する「超悪玉LDL」コレステロール高値を 大規模健診データで確認- 従来の脂質検査だけでは捉えきれない飲酒関連脂質リスクの可能性 - 2026.07.06 新潟大学 リリース。
ポイントを引用すると
- 健康診断受診者55,745名を対象に、脂肪性肝疾患(従来の「脂肪肝」)の有無および飲酒量と、粒子が小さく動脈硬化を起こしやすい「超悪玉LDL」とも呼ばれるsmall dense LDLコレステロール(sdLDL-C)との関連を解析しました。
- 脂肪性肝疾患の存在と飲酒量の増加が重なるほど、高sdLDL-C血症の頻度は高くなりました。さらに詳細に検討した結果、従来の脂質指標(LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)を考慮すると、脂肪性肝疾患との関連は大きく弱まりましたが、飲酒量が多いほど高sdLDL-C血症の頻度が高くなる傾向は残りました。
- 従来の脂質指標だけではとらえきれない飲酒関連脂質リスクの評価において、sdLDL-C測定が新たな補足的指標として有用である可能性が示唆されました。
LDLコレステロールの値が同じであっても、LDL粒子の大きさや性質が同じとは限りません。sdLDL-Cは、粒子が小さく密度の高いLDLコレステロールであり、「超悪玉LDL」と呼ばれることもあります。


では、なぜ粒子が細かい方が悪玉なのか。筆者の樹脂材料開発における複合配合経験に照らして考える。トータルの体積が同じ粒子を例えば樹脂に配合した場合の流動性の剪断速度の低い領域では、細かく粒子数が多い方が粘度は高くなる。血管に置き換えた時にLDLコレステロールが微粒子であるほど血流は遅くなり(硬い塊)、血管を押し上げることで血管に傷をつける)ことも予想される。医学専門で無いので無責任なところをお許し下さい。
次になぜ飲酒量が増えると小粒のLDLになりやすいか?について考える。
アルコール・脂肪は肝臓からの胆汁酸により分解される。胆汁酸の酵素が定常運転であればいつもの速度で分解する。これが大量のアルコールが来ると酵素はアルコール分解を優先して非定常速度で働く、その裏で脂肪の分解はおろそかになり、同一粒経のLDLを生産することなく、いわば不良品を出荷することになる。
アルコール20gを超えると、この酵素の暴走が始まるので、ここまでに抑制するのが好ましいことは、脳も肝臓もわかっているはずだが、アルコールは脳を麻痺させるので、不良品生産を続ける結果に。 コーホート研究なので、アルコールの種類は問わない。荒っぽくいえば飲酒量が問題であると。
酒どころ新潟の大学が発表することに驚いたが、嗜む程度の量で、長く新潟銘酒を味わってほしいとの思いだろうか。このブログでも記載したが、アルデヒドはタンパク質を架橋する。架橋体のタンパク質は微粒子どころか巨大粒子となる。これも血管を傷つける。アルコール消化速度が低い(飲酒で赤ら顔になる人は)さらに注意が必要であることは広く知られてきた。気をつけましょう。