なぜ一度太ると痩せにくくなる?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【衝撃の事実】なぜ一度太ると痩せにくくなる?原因は細胞に刻まれる「肥満の記憶」だった! 昭和医科大学 2026.09.03リリース

「ダイエットをして一度は体重が落ちたのに、なんだか太りやすくなった気がする…」「昔より体重が落ちにくくて、すぐリバウンドしてしまう…」

ダイエット経験者なら一度は感じたことがあるこの悩み。実は、単なる気のせいや年齢のせいだけではなかったかもしれません!

昭和医科大学などの研究チームにより、「一度太ると、体重が減った後も細胞の中に“肥満の記憶”が残り、痩せにくさを引き起こす」という驚きの最新メカニズムが解明されました(2026年8月27日、国際学術誌『Science Translational Medicine』に掲載)。 今回は、この画期的な研究成果を分かりやすく解説します!

  1. 鍵を握るのは免疫細胞「マクロファージ」

私たちの脂肪組織には、マクロファージという免疫細胞が数多く存在しています。 マクロファージは体内の掃除屋さんのような存在で、古くなったり死んでしまったりした不要な細胞を取り除いて綺麗にする働き(エフェロサイトーシス)を担っています。

実は、脂肪細胞が分解されて燃焼するためには、このマクロファージが死細胞を掃除する際に回収される「イノシン」という物質が重要なカギを握っています。

マクロファージが死細胞から取り出した物質を使って、脂肪を分解するイメージ

 

 

  1. 太ると細胞の「設計図の切り貼り(スプライシング)」がおかしくなる!?

遺伝子からタンパク質が作られるとき、不要な情報を除いて必要な部分をつなぎ合わせる「スプライシング(編集作業)」が行われます。

研究チームがマウスやヒトの細胞を調査したところ、肥満になるとマクロファージ内で「CWC22」というタンパク質の働きが低下し、スプライシングに異常が生じることが分かりました。

スプライシングに異常が起きるとどうなるのでしょうか?

  1. 掃除用のアンテナ(受容体)が減る

異常な編集によって出来上がった不完全なタンパク質同士がくっつき、細胞内で分解されてしまいます。その結果、マクロファージの表面から死細胞を捉えるアンテナ(SR-BI受容体)が減ってしまいます。

  1. 死細胞の掃除が滞る

アンテナが減ったことで、死んだ細胞の除去(エフェロサイトーシス)がうまくできなくなります。

  1. 脂肪分解シグナル(イノシン)が出ない

死細胞を取り込めなくなるため、脂肪分解を促す「イノシン」が回収できなくなります。

  1. カロリー制限で痩せても「肥満の記憶」は残る!

ここが最も重要なポイントです。

カロリー制限や食事改善によって一時的に体重を落としても、肥満のときに生じた「スプライシングの異常」は、約半数が減量後もマクロファージ内に長期間保持されてしまうことが明らかになりました。

つまり、「体重は減っても、細胞の中には“太っていた頃の異常な編集パターン(肥満の記憶)”が残り続ける」ため、脂肪が分解されにくく、痩せにくい体質が続いてしまうのです。

  1. これからのダイエット・肥満治療はどう変わる?

「一度太ったらもう諦めるしかないの…?」と不安になるかもしれません。しかし、今回の研究は解決策も示してくれています!

研究チームが、スプライシング異常でできた不要なmRNAを除去する「アンテナの不具合を修正する薬剤(アンチセンス核酸)」を投与したところ、以下のような効果が確認されました。

  • 死細胞の掃除機能が回復
  • イノシンの産生と脂肪分解が再び活発化
  • 肥満後の体重減少が促進された!

今後の展望

今回の発見により、今後は以下の医療技術への応用が期待されています。

  • 「痩せにくい体質」かどうかを事前に見極める診断法の開発
  • 副作用を抑えつつ、脂肪組織のマクロファージだけを狙い撃ちにして痩せ体質を取り戻す新しい肥満治療薬の開発

まとめ

  • 「一度太ると痩せにくい」のは、脂肪組織のマクロファージに「スプライシング異常(肥満の記憶)」が残るから。
  • 肥満の記憶によって死細胞の掃除が減り、脂肪分解を促す「イノシン」が不足してしまう。
  • 将来的には、この「記憶」を消去して痩せやすい体質を取り戻す新しい治療法や診断法が登場する可能性がある!

単なる根性論やカロリー計算だけでは説明できなかった「リバウンドや痩せにくさ」の根本原因が、分子レベルで解明されたのは非常に大きな一歩ですね。今後の医療の進展に期待が高まります!

とはいえ、ここからBMIが25ギリギリの自分の意見ですが、

「一般的なBMIの上限(25以上=肥満)を超えた『ぽっちゃり型』や過体重のほうが、高齢者においては生存率が高くなる」という説は、医学・疫学の分野で「肥満パラドックス」と呼ばれており、多くの大規模疫学調査や研究によって裏付けることが可能です。

65歳以上の高齢者においてはBMI 23〜27前後の「少し太め(過体重〜軽度肥満)」のほうが総死亡リスクが最も低いというデータが複数報告されています。

ガリガリ高齢者の姿から栄養蓄積が大丈夫か、フレイルやサルコペニア予備軍ではないかと心配される。 医学的根拠は全くないが BMI 28 ぐらいが見ていて安心感と親しみがあるシニアだと思うのだが。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。