ChatGPTで遊んでみた

あっという間に登録者1億人と話題急上昇のChatGPTに早速アクセス。評判は総じて良いようだ。不謹慎ながら練習を兼ねて遊んでみた。2つ取り上げるべくトライしたが、それぞれ長い文章なので趣味のコーヒーに関してのみ紹介する。Microsoft支援のChatGPTを知ったのはGoogle のyou tubeと皮肉だが、Googleは同じくAI ChatのBardで猛追するであろう。

結論は他の人の評判通り情報の整理が非常に明確で、かつ日本語として違和感のない表現で返してくれ、追加の質問にも返答がくる。今までの検索エンジンやチャットではない機能だ。ただ、AIであるだけに既存情報をベースにしているので、それ以上の考察や推論はもちろんない。

言ってみれば、どの分野にも精通している物知りな人が何百万人もいて回答をしているように思える。ただ、追加質問をするとソースが同じところからとっているのだろう、同じフレーズを繰り返すなど頭が固い中高年と似ているなぁと思えば納得するであろう。

検索エンジンの宿命であるが、ネットも調査対象になっていると、そこには混交玉石の世界だけに、回答の真贋をみる目が必要だ。文献など根拠が示されないことが多いので、使う方が疑ってみる視線も必要だろう。使用する方、信用する方が悪いとなるケースもあるだろう。昔の技術には精通しているが、最近の開発案件に直接タッチできない技術士は成立し難い職業になるだろう。外国語習得方法も変わる。英語学校が乱立していた時期があった、さらに減少速度は早まるだろう。

日本語が達者であるが、日本を知っているかとは違う。第一工業製薬と打ち込んでも第一三共として返答する。英語名で質問すると、その会社は知らないと返事。昔は工業薬品も製薬と言っていたのは、現在の日本でも知っているのは1%以下なので無理か。

感心したことも言わないとアクセス拒否されるので困る。代表的なことではエクセル関数を探すのが面倒な時に質問すると関数式が表示され、そこに代入することで成立してしまう。これではエクセルなど取扱書は不要。毎日の決算報告書もできるので税理士が将来いなくなる。筆者の英語の文章は拙いのは自覚しており、日本語で言えばお役所文書のようであり、タメ口が入っていたりするであろうと思っているが、今回のChatGPTではフォーマル版、カジュアル版に転換し、ついでに添削した理由も教えてくれる。

それはさておき早速のお遊び

相談)コーヒーの淹れ方の特徴と好きな淹れ方は

回答)コーヒーの淹れ方には様々な特徴があります。世界中で使用されている淹れ方には、以下のようなものがあります。

  1. フレンチプレス:豆から抽出したコーヒーをフィルターを通して減圧することで淹れます。
  2. ドリップコーヒー:コーヒー豆から水を通して抽出することで淹れます。
  3. エスプレッソ:高圧の水を通して豆から抽出したコーヒーを作ります。
  4. アメリカーノ:エスプレッソにミルクを加えて作られます。

個人的には、フレンチプレスが好きです。フレンチプレスで淹れたコーヒーは、豆からの抽出した原味を引き出すことができ、とても風味豊かなコーヒーを作ることができます。また、フレンチプレスを使用することで、コーヒーの淹れ方に対する創造性も引き出せます。

筆者注:人工知能にもかかわらず個人的にはと回答は意外。

相談)コーヒーの酸味は具体的に何ですか?

回答)コーヒーの酸味は、コーヒー豆中に存在する酸性物質から来ます。コーヒー豆には様々な酸が含まれており、それらがコーヒーの酸味を生み出します。これらの酸には、多糖類、シトラス酸、酸化酸などが含まれます。

酸味は、コーヒーのバランスをとり、甘味や苦味と一緒にコーヒーの風味を形成します。また、酸味は、コーヒーの口当たりを軽くし、舌を刺激する作用もあります。酸味は、コーヒーの質と味を大きく左右する重要な要素であり、好ましい酸味を得るためには、適切な豆の選択や淹れ方が重要です。

筆者注 酸化酸の言葉は化学用語にはない。翻訳元をチェックする必要がある

相談)クロロゲン酸ラクトンは苦味ですか、それとも酸味ですか

回答)クロロゲン酸ラクトンは、コーヒーの中に存在する物質で、苦味を帯びた風味を持ちます。クロロゲン酸ラクトンは、発酵や熟成過程において生成されます。このような苦味を帯びた物質が多いコーヒーは、苦味が強いと言われます。また、苦味は、コーヒーの味わいをバランスさせることがあり、他の味覚と一緒にコーヒーの風味を形成する重要な要素です。とはいえ、酸味と苦味は、コーヒーにおいては密接な関係にあります。苦味が強いと、酸味も強く感じられることがあります。逆に、苦味が弱いと、酸味も弱く感じられることもあります。コーヒーの質と味を得るためには、苦味と酸味のバランスが重要です。

筆者注:クロロゲン酸ラクトンは熱湯+時間で加水分解してクロロゲン酸になって、苦味が強くなり、コーヒーカップの縁に褐色として残留する。コーヒーを長時間熱いまま放置、温め直すことはしないほうが良い。ここまで記載あればgood評価。でもコーヒー通でいうところのwashed豆を上手に表現しているのは感心もの。

以下 相談)美味しいコーヒーを淹れるに適切な温度は?

   相談)ドリップ方式において濾紙、布、磁器では味は変わりますか

   相談)エチオピア豆とコロンビア豆では味はどう違いますか

   相談)好きな豆の種類は

   回答)私は人工知能のモデルであり、自分自身の感覚や味覚はありませんので、好きなコーヒー豆の種類はありません。代わりに、コーヒー豆の種類や味の違いに関する情報を提供することはできますので、何か質問がありましたらお知らせください。

筆者注 ここでは人工知能で個人ではないと表現 面白い

このようにQ&Aが続くのでキリがない。

会社訪問の学生が全員同じ回答を用意するかも知れないので、想定回答を人事がChatGPTで下調べするようなど面白いことが起こりそうだ。皮肉だが応募者のクリエイティブを評価することにもなる。学生の宿題や論文を見破るソフトも開発している情報もある。ただ論点整理には適しているだろう。

今回の遊びの回答内容はイマイチのところはあるが、Microsoftの巨額資金をもとに今後は更に進歩するであろう。GoogleのBardとの攻防が楽しみだ。GoogleにはMapなど蓄積リアル画像があり、それとの連携があるので、質問も回答も文章のChatGPTより画像からの質問→回答などの方が最終的にはユーザーから好まれるのではないだろうか。文章の1次元情報より2次元・3次元の情報の方が若い人には適している。

将来の裁判において、Google Bard v s. Microsoft支援ChatGPTの対抗戦になる様子も想像できる。大岡越前の裁きのような人間性はなく味気ない。反省し更生するモチベーションも出ないであろう。そのような社会だけはゴメンだ。それより例えば漫才のネタを関西編、関東編と作成させて楽しみたい。ツッコミはできても、ボケはAIにとって大の苦手のはず。笑はクリエイティブの指標になる。笑っているうちに自分の職が奪われないように気をつけないと。総括するには早いが、クリエイティブ脳と腕が生き残る術なのだろう。ビルや道路橋梁を作るのも、または理髪美容も腕のある人間だから。

そんな意味で今の段階のChatGPTは遊びの範囲に留めておくのが良さそうだ。

フードテロに思う

仕事など午前中からドタバタしていると昼のタイミングを失することがあり、気がついたら14時を回る時もある。「腹が減っては戦はできず」とか言いながら、フードコートをよく利用する。中華、ハンバーグ、チャンポン、スープ類、和定食など色々あるが、いずれも調理時間が短く、素早く食べることができる。

「いただきます」を囁きながら手を合わせる。ところがフードコートでそのような作法をしている人を見かけない。遠くから「おや?」と視線を投げてくる中年の女性は時々おられる。その人はおそらく口には出さずとも心の中で言っているのであろう。多くはスマホに目にやりながら空腹を満たす作業になっている。「ご馳走様でした」で終わると、残りの仕事もやるぞ〜と気力が湧いてくる。これも食の効用であることは間違いない。

フードコートによっては寿司コーナーがあり、寿司職人さんが注文を受けて握ってくれる。多少の時間に余裕があればトライしたいが、残念ながら財布に余裕がないので見送っている。例の回る方式における最近のフードテロの親子などが続出。何故このようなことになるのか。過去にもあったがSNSにより表に出ただけなどコメントも多い。そのコメントは確かめることはできないが、誰にも見てもらえないことをしても“自慢”にならないので、あっても少ないと思う。より深い要因としては食糧・経済事情など見かけ豊かな社会において、食糧の生産〜物流〜調理のありがたさを考えないで生きてきた結果の行為と言えなくもない。

ウクライナは言うまでもない。3.11東北大震災においての食糧供給、ボランティアのありがたさ、豪雪で閉じ込められたトラック運転手さんへのお弁当などを無償提供する人々に対して、人の心は勿論、その時にお弁当を眺めるときに、豪雪地帯においてお米生産や野菜の生産をして頂いた人々に対する感謝の念が自ずと湧いてくる。それが本来の日本人なのだ。

偉そうに講釈を垂れるつもりは毛頭ないが、ほとんどのご家庭では食事の前後には手を合わせる、宗教によっては手をクロスに合わせて主にお礼を言うマナーを躾として教わる。『命を頂く』の命とは動物・魚と思われがちだが、禅を導入した道元は植物にも命があり差別はないと言われている。最近の研究では植物も会話していることが明らかになっているので道元は分かっていた?

脱線するが、同じ観葉植物に褒め言葉を毎日かけるのと、罵声を浴びせる場合において、罵声を受けた方が早く萎むとの研究結果が報告されている。逃げ出せる人間でも絶望するのだから、動けない植物の気持ちはいかばかりか。と同情して元に戻る。筆者は高校時代の夏休みに永平寺でミニミニ修行真似事を経験した(以前のブログにも記載)。修行僧は何においても修行であり、食事の際にも徹底しているのはよく知られているが、同じ空間で経験したので思い出したのが三匙偈や五観の偈である。(思い出したのは初めだけでWEBにて再確認した)

「三匙偈」
一口為断一切悪 (一口目は全ての悪を断つ為に。)
ニ口為修一切善 (二口目は全ての善を修める為に。)
三口為度諸衆生 (三口目は生きとし生ける物を救う為に。)
皆共成仏道    皆、共に仏道を成就する為に。

「五観の偈」一つには功の多少を計り、彼の来処を量る。二つには己が徳行の全欠を忖って、供に応ず。 三つには心を防ぎ、過を離るることは、貪等を宗とす。四つには正に良薬を事とするは、形枯を療ぜんがためなり。五つには成道のための故に、今この食を受く。

修行僧でない我々は毎回意識することはないが、時々は意識することもあろうかと思う。特に貪等:美食・暴食・好き嫌いの狭量、食作法を弁えない愚かさの認識、実は健康には食事が良薬であるとの項目は現代における糖尿病をはじめとする病には参考になる件ではある。

諸物価値上げが続いている。電気料金値上がりが予定と我々庶民にとって厳しい時期になってきた。日本は長期契約による資源確保のおかげで欧米の何倍もの値上げはないものの、それでも食については従来以上の工夫が必要になっている。夕方の値引きシール食品頼りでは十分ではない。となると、それこそクリエイティブな食糧選択、調理の腕が試される。後年になればそれが標準食となって、それこそ健康にも貢献したとなることを期待したい。日本を救うのは、底力のあるオバチャンと退職して料理見習いのオッチャン。料理スキルとマナー先生としての活躍をお願いします。

プラスチックゴミは貴重な資源

その日の朝、ゴミ収集車がいつものメッセージを流しながらやってきた。「プラスチックは使わないようにしましょう! 太陽光パネルを設置しましょう!」 大きなボリュームで。以前はこのフレーズがなく分別などの注意喚起だけだったのに、付け加えられた。太陽光パネルについては多くの人により語り尽くされているので、ここでは言及しない。

特にプラスチックスは環境にとって悪者のように子供に刷り込ませるのは如何かと思う。軽い・強い・自由なデザインで身の回りの繊維から自動車〜航空機までプラスチックスなしでは成立しない。入学シーズン前にランドセルを購入しプレゼントした人もおられるだろう。皮革のようで実は芯鞘構造をとるプラスチック(例えばポリエチレンとポリエステルのような)繊維の組み合わせからなる織物なのだ。それを子供に使うなとはよもや言わないだろうが誤解させる。繊維のついでに意外なところではカツラもプラスチックス、模造ファーもプラスチックス。動物愛護から毛皮をとることは禁止・制約を受けて材料変換が起きている。因みにカツラの材料は難燃性が必要なのはアフリカ向け。何故難燃性が必要なのか現地の生活を想像するだけでも楽しい。ここでもハロゲン系難燃剤から環境適合難燃剤が採用の事例がある。アフリカの人々も環境には気を遣っている。

昔の浴槽は大衆浴場と同様にセメントにタイルを貼ったものだった。それが不飽和ポリエステルSMCから透明なアクリル製とオシャレになっているのは、軽量・大量生産に適していたから。NHKチコちゃん風に言えば郊外団地を作るには上階へ人が運ぶのは大変だったので急速に変わった。今、プラスチックスを廃止してセメント作りにすることは砂不足・工程の面でも事実不可。檜風呂なら環境に良いかと言えば、職人がいないので数に限りがある。毎日の乾燥などメンテナンスも大変。

軽さを圧倒的に求めるのは航空機。乗客がお待ちの食事タイムには電子レンジ、オーブンが活躍する。ここでトレーやカップは軽く必要な耐熱性が必要である。陶磁器は重い。そこで電子レンジ対応にはポリプロピレンや特殊ポリエステルが、オーブン対応にはC-PET(結晶化PET)が利用されている。

歯科材料でもプラスチックスは有用であることは業界では言を待たない。PMMAは透明であり自動車テールランプ、カーボート、水族館パネル最近ではコロナ衝立などに利用されている。寸法精度と適度な靱性があり厚労省認定歯科材料になっている。ジルコニアと双璧の歯科材料になった。これから更に靱性と圧縮強度が必要となる部位についてはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリカーボネートが適用されるものと思われる。超高分子量高密度ポリエチレンは骨代替として長年利用されているのはご承知の通り。このような話を始めると延々と続くのでタイトルに戻すことにする。

すなわち、プラスチックスは本当は良い人で、自から主張する口がないので代弁する。問題はポイ捨てし海ゴミの原因を作る人間、資源として有効利用のための技術開発を怠る人間にある。次の2点は意識する必要があると思われる。

1)プラスチックスは熱源保存体であり燃焼して2度目のお役に立っている。

2)プラスチックスは常温・常圧で水素を蓄えている物質である

ゴミ袋の多くはポリエチレン。CH2-CH2———がグレードにもよるが5万〜数十万連なった分子(高分子)である。話は脱線するが、数百万となると超高分子高密度ポリエチレンと称し食品工場の搬送ローラーなど清潔が要求されるところに採用されている。摩擦係数が極めて小さく、傷がつかない特性はドライ・アイススケートリンクに採用されたことがある。スケート靴で滑走してもアイス同様の滑りを楽しむことができるとあって、巨大な冷凍設備を不要なのだ。現在の省エネには最適。

話を戻して、水物を多く含む調理済みゴミが入っていると燃料補助としてポリエチレンバッグやトレーなどが燃焼することでプラスチックのC(炭素)が燃焼ガス温度を調整してくれる。温度の調整はダイオキシン発生のコントロールには必要である。原油もしくはトウモロコシからポリエチレンとして1回目のお役に立ち、2回目は燃料として役に立つポリエチレン。一方の水素(H)は水素社会の一翼を担うことは間違いない。これを分かってスピーカーから流しているのか聞いてみたい。

これからの発電は石炭を微粒子にしてガス化してアンモニア又は水素と混合することにより炭酸ガスゼロの技術が開発されている。さらに自動車の次世代燃料としての水素についてもポリエチレンなどプラスチックスから水素をとることも研究されている。プラスチックスゴミから水素を得る技術開発は2025年稼働目標で岩谷産業・豊通・日揮連合が発表している。

さすれば、ごみ収集車からのメッセージは「プラスチックスは明日を拓く貴重な資源です。大事に有効に使いましょう!」 となるであろう。これが正解。

疾病予防と歩数&リズム

1日8,000歩で十分疾病予防できる。いや1000歩でも速歩であれば十分。諸説あるが、注目されるのは南デンマーク大学が歩数と疾病について、研究論文を発表した。(JAMA Internal Medicine 2022年9月12日)。1年の健康目標の中で食事・運動などの計画を立てられた方もおられると思い参考までに引用します。

結論を先に記載すると 解析対象;40~79歳の成人7万8,500人(平均年齢61±8歳、女性55%)    5万3,196人年(期間中央値7.0年)の追跡で、心血管死664人、がん死1,325人を含む2,179人が死亡。

結果は

1日最大1万歩までは2,000歩多いごとに、疾病リスクが8〜11%の割合で低下する。

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全死亡リスク:8% 〔平均変化率(MRC)-0.08

(95%信頼区間-0.11~-0.06)〕、

心血管死  :10% 〔MRC-0.10(同-0.15~-0.06)〕、

がん死は   11% 〔MRC-0.11(同-0.15~-0.06)〕少ない

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また、共著であるシドニー大学の研究者によればウオーキングが認知機能に保護的に働く可能性が示され、1日9,800歩の人では50%, 3,800歩の人では25%認知症リスクが低かったと報告している。

歩行速度は1分間に80歩がリスク低下の傾向があるとも報告している。音楽のリズムで言えばアンダンテ(76~108)? 欧米人は日本人より普通はゆっくり歩いているのか。日本人もスマホ見ながらや、高齢者が多くなるにつれ歩行速度が低下したが、それでもモデラート(108~120)やアレグロ(120~168)だろう。以前の大阪であればプレスト(168~200)的だった。だから日本人は長寿なのか・・・と早合点は禁物だが。

ここで音楽のリズムを持ち出したのは他でもない。東京大学が2022/11月/12日に医療技術ニュースに人間がビートを取りやすい120~140BPMの音楽でラットも体を動かすことを発見したと発表したのである。テンポに対してラットの脳活動もビート同期することを明らかにした。凄くないですか。ミッキーマウスはパレードの音楽に合わせてダンスをしていたけど、それが何か? と子供に言われそうだが。ラットの頭部に加速度計を取り付けテンポ132BPMのクラシック音楽を流したところ半数のラットはビート同期運動をした。さらに2足で立った状態では外部からもノリノリがわかったとのこと。

この発表ではクラシック音楽を調べてみると多くの作曲はこのリズムを踏襲しているとのこと。筆者はBGMをかけながらパソコン作業をすることがある。ちなみにリズムを測ってみたところ120。一見(古い表現で申し訳ないが)ディスコ調ポップス・メロディが速いかと思いきや120BPM。椅子に座らずに終日立っての作業となれば、知らず知らずに万歩計はパソコン作業中にもかかわらず1,500歩を示している。体がBPMにシンクロして動いているのだ。東京大学の文献にはラットの脳の順応パターンとBPMの関係図がある。

 

 

そういえば、小学校の頃、先生から「もっとゆっくり話をしなさい」と耳タコができるほど注意された。今にして思うと このことだったのか。早口は言葉が明瞭に伝達かどうかではなく、相手の頭脳に入るには特定のリズムが大事なので早口はダメだとのこと。

先日、駅の出口で漫才コンビがお客からネタをもらって即興漫才を話していた。一生懸命なのはわかるが、早口なので何を話しているのかさっぱり分からなかった。漫才は特に「間」が重要である。投げられた言葉で「間」のあいだに聴衆はあれこれ想像・妄想し、次の瞬間に見事に裏切られて爆笑する。その起笑パターンを若い漫才コンビはわかって大物になって欲しい。

東京大学さん“もっと早く研究発表をしてくれていたら” 筆者の人生は変わっていたかも知れない。いや、あなたの場合は「間」ではなく「スキだらけのスキ」だと言われるだろうが、南デンマークの発表を信じてBPMウオーキングをしよう。よし今年の目標ができた。ただ闇雲に歩数が多ければよいとはならないに関係する文献もあることも事実なので歩きながら考えることにするか。

街頭インタビュー

カメラとマイクを持った二人の男が閑散とした広場を歩いていた筆者との距離を縮めてきた。

「○○TVです。金利についてどう思いますか?」とマイクを口元に。どのような答えを待っているかは自明の理。いきなりの質問に対しては日頃感じていることを口にするのが普通。

「いや〜物価の値上がりに加えてのローン金利のダブルパンチでは生活できない。厳しいです。実際にスーパーの値引き時間に行くとか、それでも副菜が減ってきた。暖房費も始末しないといけないので最終的に健康も心配」と言えばTVマンは満足するのだろう。

しかし捕まえられた男は(カメラに撮られるのを避けることもあり)彼らから見て的外れの返答をした。米国の深刻なインフレ、欧州のドタバタなどグローバルな事情から話を起こして、次に国としてのあるべき姿、企業として、そして国民の生活についての各ケースについて話を始めたのである。短い放映尺の中で入りそうもない。まして内容もTVが採用するはずがない。

しかしながら、マイナス情報をいくら集めてもプラスにはならない。情報には分布があって然るべきである。情報の質・内容における分布を整理することで、まずは中心ゾーン1シグマに対する対策を提示する。そんなマスメディアであって欲しい。国民は金利に加えての増税に関心があるはずで、トータルでの意見集約が好ましいと思った。あのデフレの原因を作った金利+増税=成長しない唯一の国と揶揄された30年には癖壁しているのが実態ではなかろうか。

話を戻して金利0.5%ぐらいは調整幅として捉え、世界が混乱している間に日本らしさを活かした技術開発を推進し、過ぎてみれば日本の一人勝ちになるようにすべきである。そのための政府がやるべきことは大きいし、企業も従業員の給与アップをしつつも耐えて新規ドメイン開拓をすべきであるとは強調しておいた。TV編集では残らないだろう。

年末に読んだ橘玲さんのベストセラー「バカと無知」に照らし合わせて見ると、放映の中で自分よりも悲惨だなぁ〜と溜飲を下げることで暫定幸せを感じさせるようなものかも知れない。

筆者のコメントが放映されたとしても恐らく視聴者は見抜くであろう。「あのような発言は本音の裏返しである。本当は冒頭の用意された答えと同じなんだろう」と。一見きらびやかに振る舞う人々がいる。だが実態は違うだろうと読み取るものだ。つい最近の東京地検ガサ入れ事例もこのケースにあたるだろう

実は今は大きなチャンスだと思う。

COP25のパリ協定では地球の温度上昇範囲を1.5℃以下と決めた。だが、ウクライナ侵攻によりロシアからの天然ガスがストップするや火力発電・原電廃止の声だかの国はやむを得ないとして古い火力発電を稼働させ、ついにCOP27では1.5℃は再確認されなかった。開発途上国の先進国から金よこせの交渉の場に変説した。他国は2050カーボンニュートラルゼロができもしないのに宣言し、つられて日本もした。しかし日本の取り組みは真面目である。ファンタメンタル技術が揃っているから達成できる可能性があると思われる。

新聞社、TVの街頭インタビューは3年間に3回。コロナワクチン、東京オリンピック、そして今回の金利。風貌・体型から生活感が“並” “少なくとも1σ(68%)内”だからだろう。知り合いから、以前ブログに道をよく尋ねられることを書いていましたね。あれと同じでは?と言われた。この指摘は鋭い。一本取られた。(笑)

レアメタルから見たBEV vs.エンジン

岡田真澄という容姿端麗なフランス生まれの俳優がいた。駐車場がなかなか見つからない時に子供に言った。「あの歩いている人は駐車場が見つかった人なんだよ」と。クルマ保有率が今ほどでない時代の話。何を言わんとするかはお分かりの通り。

これを現在に置き換えてみると「EVに乗っているのは、戸建で自動車を2台所有している人なんだよ」となる。遠出や降雪時にはガソリン車かハイブリッド車とし、近くの買い物など近距離にはBEV(バッテリー電気自動車)と2台を持つことでBEVが巷間言われる充電設備不足、充電時間が長い、運転距離が短いなど指摘されるような短所とは関係がないクルマの使い方となる。(全個体電池の充電時間は1/3の見込みで開発中)。

遠出は滅多にないのでガソリン燃焼によるCO2は無視できるほどであり使用頻度の多い近距離ではBEV使用で(運転時の)環境に貢献だ。となる。筆者には2台おけるスペースも200V電源がないが、散歩がてらに近くの日産のショールームで話題のサクラを見た。受注再開のお知らせとともにリチウム値上げによる価格改定がなされていた。軽自動車のサクラ(上級クラス)は300万円越え。隣に展示してあるリーフは100万円値上げで580万円。

驚くか驚かないかは読者の懐事情にあるので、ここでは言及しない。EV先駆の日産のみならず後発BEVメーカーは押し並べてそうなのだろう。先の定義に付け加えるなら「経済的に余裕があるか、補助金を地方より多く出せる東京都の住人」であることになる。

リチウムの場合は灌水から 塩化カリウムを生産する際の副産物として生産される場合と, リチア輝石から主産物として生産される。前者がチリ、後者が中国である。携帯などのリチウム電池対応には200年の埋蔵量があると言われていたが、さて爆食いのBEVとなるとどうなるかわからない。 理由の一つが埋蔵地=生産地とはならない。図参照(表面技術 東大・野瀬、阿部 2012)。政治的、環境意識レベルによりサプライチェーン及び量は変わることに留意する必要がある

リチウムより一緒に使用されるコバルトの方が先に枯渇するかも知れない。だったら両方とも市中鉱山(携帯やBEV)からリサイクル回収すれば良いではないかと思われるが、電池の使用量増加率がリサイクル率を圧倒している場合は、それも寄与しない。

それで思い出したのがインジウム(In)である。スマホの表面を指でなぞらえると画面が動いたり、拡大するのはスマホの画面に導電性のインジウムが塗布されているからである。

液晶TV画面が大きくなるにつれ、このインジウムは枯渇するのではないかとして、業界がざわついたことがあった。対策としてCNT(カーボンナノチューブ)を配合した導電フィルムで代替できるとして新規ビジネスを謳った企業があった。目には見えないナノサイズなので透視できる。でもインジウムに比較するとやや暗い印象はあった。

やがてインジウムは鉱石として亜鉛と一緒に採掘されるので、亜鉛を精錬すると副産物として得られるとわかって、価格も一段落したことがあった。鉱山に精通していないと少しの情報で右往左往するのが実体経済だと筆者もCNTの分散に少し関係しただけに、思い知った次第。

 

極めて楽天的に言えばリチウム埋蔵量の多くは海水にあるので、そこから取る技術・経済的に成立すれば安泰であるが現実は遠い先の話。

イーロンマスクはテスラを大幅に値下げしたのは、まさか海水をあてにしてはいない。利益が出過ぎている段階で雨後の筍のように輩出するBEVメーカーを脱落させ、逆にリチウムを独占できることを狙ったのではないかと筆者は推定している。どの業界でも3位までは利益確保できるが、4番目は踊り場、5番目以下は余程の技術的優位がないと厳しい。技術がなければ地獄。モーターと電池さえつければBEV的なメーカーはいずれ姿を消すであろう。

BEV反対派の人は採掘からバッテリー製造時までのCO2発生はガソリン車より多い説を言われるが、その採掘における環境破壊分を算入できているかどうか公開されていない。更に上回ることもあり得る。なんとなくBEVが環境に良さそう的なオーラを振り撒きながら補助金政策でEVを(本音は別にありそうだが)推進してきた欧州メーカー。

その一方で最近は欧州のユーザーはハイブリッド購入比率が高くなり、日本ではなんとなく水素エンジンが良さそう的な動きが出てきた。このブログでも掲載したが、トヨタの水素エンジン搭載カローラ(ヤリスエンジン)のレーシング走行や、川重、ホンダ、ヤマハ、スズキのバイクメーカーも水素利用の共同研究歩調を取り始めたことも大きい。話は飛躍するが製鉄におけるコークス+水素で実質CO2ゼロの製法を開発した神戸製鋼はスゥエーデンから受注。いずれ火力発電にも水素が利用されると、石炭+水素発電→送電→BEV となり火力発電の電力使用のBEVは少し負担が少なくなる。だが、水素直噴エンジンがトータルのエネルギー効率は高いので有利には変わらない。

今回はレアメタルの面から眺めているので、BEV,HEV,エンジン車に利用されているレアメタルを超アバウトで纏めると以下の通り。

 

 

 

 

 

冒頭の岡田真澄は何かのTV番組でアイロン掛けを披露したことがあった。霧吹きが良いのか、腕が良いのかわからないが、見事な出来栄えだった。あの手順は非常に参考になり筆者も真似をしているが、イケメンだからサマになるが、当方は全く当てはまらない。フランス時代の家族経済事情の経験からモノを楽しく大事にされていることだとは思う。日本のエンジンであれば20年楽勝〜40年は稼働する。水素エンジン車が普及した時を想像すると40年モノビンテージ車をカッコ良く乗りこなす、モノと環境を大事にする日本。それが美しいとは思いませんか。

アルツハイマー治療薬ニュース

今週のbreaking newsはエーザイによるアルツハイマー病に対する治療薬レカネマブがFDAより迅速承認を得たことだった。脳内ゴミであるアミロイドβプラークの減少を示した臨床試験に基づいたもので、軽度の症状に効果があるとのこと。

あれ?と思った人も多いのではないだろうか、筆者もその一人。確か3年前にアデュカヌマブがアミロイドβ減少に効果があると発表されたのを記憶している。当時は臨床試験など条件付きであったが、(今回の発表の後追いで調べると)申請取り下げがなされていた。アデュカヌマブの発表当時の株価は4000円前後から一気に1万円を突破したことを覚えており、アルツハイマー病に対する期待は大きいと思った。1月6日FDA発表を前に株が売られ、ひょっとしたらFDAの結果は思わしくないのかな? それとも値上がり前の利益確定の売りなのか?と当方株を所有していないのに余計なことを考えていた。

それにしても医薬品の名前はスッと覚えられない。LEQEMBI™(レカネマブ) スペルの何処が『ネ』なんだ。と言っているうちはアルツハイマー病ではないとしておくことにする。(まるで一人漫才的ではあるが)

人の名前が思い出せないことが多くなった。同年輩の人との会話がそれこそ漫才的であり「あぁ あの人、あれが・・」「そこ、それが問題、で・・」これで相互には話が通じているが、お互い「あの人の名前」が出てこない症状。言い訳をすると行動範囲が昭和のころより格段に広く、記憶すべき人の数は多く、悪いことにパソコン、スマホに頼ることができることも一因であろう。

そこで人の名前が出ない症状と認知症とは何処が違うか元資料(慈恵医科大・繁田氏)を引用した。名前が出ないのは加齢による脳の劣化で、ヒントがあれば思いだすことができる。とのことでひとまず安心。だが、軽度・及び認知の症状について記載があるのでご家族・周囲に方に該当する人がおられるか参考にして下さい。

 

65歳以上では7人に1人はこの範疇に属するとあるので油断はできない。75歳以上の後期高齢者が25%を占める時が迫っている。90歳になると女性は9割、男性は4割が認知。この差がなんなのか気になる。男性で90歳まで生存の母集団が小さいので明確に原因は言えないが、女性より肉体を駆使した労働に従事したとか、逆に女性は朝早くから夜遅くまで家事労働で睡眠時間が少なかったのが悪影響しているのかなどヒントはあるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような時に実に面白い研究発表があったので紹介する。群馬大学が1月6日にリリース。タイトルは

「低糖質・高タンパク質食生活で作業記憶能が低下-海馬の健康と食生活の関係を示唆」

低糖質・高タンパク質の食事は肥満・糖尿病患者に検討されたものであるが、健康な人にとってはどうなのかを調べた。詳細は日本の研究.comを参照願いたい。ネズミの作業記憶による評価であり人にとって同一か否かまでは言及していないが、健康な人にとっては警鐘になるのではなかろうか。文献では脳の海馬におけるDcx mRNA量やIgf-1r mRNA量との関連付けがなされているので参照されることをお勧めします。「このLC-HP食摂取は、作業記憶に関わる海馬においてDcx mRNAやIgf-1r mRNA の発現を低下させることがわかりました。これらのことから、LC-HP食摂取による作業記憶の低下は、海馬の神経可塑性の低下により生じる可能性が示唆されました。」

 

 

 

 

 

と要約が記載されています。スーパーのコーナーにプロティン食品がデカデカと陳列されているのを見る。シックスパックを夢見る人ならありうるが、その摂取には要注意かも知れない文献だ。我が身の腹は6どころか見事なワンパック。それもヨシとするか。

豪雪(報道)に思う

2023年明けましておめでとうございます。日本海側の皆様には豪雪により心身共に疲労するなかビジネスに勉学にスタートする今日は1月4日。ハンデを負いながらの故郷愛。頭が下がります。

サイエンスや工学はそれに応える必要がある。例年通りの降雪パターンであれば散水道路、面状発熱体の敷設工事など対策がなされてきた。今回は線上豪雪。ボクシング12ラウンドを例に挙げると、各ラウンドで1発食らっても立ち直れるが、1ラウンドに12発の連打を受ければノックアウトになる。今回の豪雪はそんなイメージだと思う。

豪雪地帯に存在する国立大学において豪雪に正面から取り組んだ例は少ない。筆者が覚えているのは新潟大学で(坪川教授親子)がグラフトカーボンを利用した面状発熱体を開発し道路に敷設し雪国救済だとして頑張っておられた。その新潟大学も2012年の特許1件で以後ない。

ついでに日本海に一部でも面している国立大学で融雪に関して特許出願を見ると

4件 福井大学、3件 北海道大学 1件 新潟大 以下0件 弘前大学 秋田大学、山形大学、富山大学 金沢大学 京都大 神戸大学 鳥取大学、島根大学

大学を責めるつもりはない、責められるべきは予算配分が極めて少なく、科研費を申請しても深い理解をしない文科省であろう。科研費を獲得できないと1講座平均年間7〜10万程度で何かやれという方が無理筋である。出願の事例を見ても大学単独での出願より企業とのコワークの結果としての共同出願である。豪雪を取り上げない政治家は何をしているのかと。冬という喉元過ぎれば豪雪はなかったような大局観のない政治家は要らない。むしろこれは経済成長の大きな要因であるとして議員立法を目指すべきであろう。コロナ患者が豪雪で病院に移送できないなど事例がでないと動かないのかも知れないが。

昔のことなので名前を出しても問題はないとして紹介すると、河野一郎大臣(今の河野太郎さんの祖父)が自衛隊の火炎放射器ですぐに豪雪は消えるとして派遣したことがあった。

少なくとも雪害を意識されての発言であり行動だった。これは良い意味で理解される。ただ実際火炎放射したが10分後に隊員はスコップを握りしめていた。現場感のない役人が情報を入れなかったのだろう。年中好天気湘南の代議士が日本海豪雪を想像するのは難しい。今も報道姿勢は大変大変と言うだけに終わっている。

これは実際のビジネスでも笑えない。相手の事情を熟知した上で説明資料を用意しないと一方通行で終わる。リモートよりリアル面談の価値があると感じたビジネスマンは多いはず。何より相手の顔の様子、話すリズムの振動と共振することで、良い面談になることに改めて気がついた。

さて、個人の積雪対策はこまめな雪かき作業。だが子供〜10代に経験した人は長じて(それも老齢になって)体力があり、肉体的年齢は若いのではなかろうか。それが雪の精のプレゼントだと受け取って頑張ってください。

社窓からみる高齢者認知・技能

スーパーの3列離れたレジから店員の大きな声が聞こえた。「銀行にお金を入れてますかぁ?」。相手は見た目90歳のお爺さん。カードで精算しようとしたが断られた。お爺さんは耳が遠く店員が何を言っているのか理解していない。繰り返しているうちにフロア責任者がきた。この高齢者がもしクルマを運転するとしたらと考えたらゾッとした。

両手で杖をつかないと歩行がおぼつかない老人が母子を跳ね死亡させた池袋事件。最近でも登校児童の列に自動車が飛び込んだ悲惨な事故が発生した。池袋事件の裁判ではペダルの踏み間違いではなくプリウスに欠陥があったと言い張っている。本当に思い込んでいるのか、裁判戦術で主張しているのか分からない。深層心理には民間より技術を高いレベルで熟知していたとの意識が化石のようになっているとも思われる。だが冒頭のカード案件と似たところがあるのではないだろうか。65歳以上になると少数の人を除いて、大なり小なり頑固な思い込みがあるのは否定できない。

70歳までの雇用システムをとる会社が増えているが、正直に言えば経営面にかって口出しできた立場の人材の思考停止状態頑固一徹は“会社命”と頑張っているつもりでも、邪魔になっていることを本人は自覚していない。その人が引き起こす社内・社外でのトラブル事案を見ると、クルマの場合は後期高齢になると認知・技能テストにより老化度を検出する方法があるだけマシと言える。会社の場合に適用するなら雇用自動延長ではなく再雇用のための柔軟性・職務能力の公平な試験があった方が会社も個人も適正配置ができることでよろしいのではと思われる。プロ野球のように育成選手扱いは無理だが(笑)

日本の会社では代表取締役社長、代表取締役会長、以下 専務取締役・・と続くが取締られ役の実行経営責任者と同一人物であるのが普通でオカシイとは思わない。アクセルとブレーキ一体型。社外取締役が本来はその立場にあるべきだが任命者が代表取締役社長では、厳しいことは言えないのだろう。あくまでも想像であり具体的な会社で経験していることではないが、あの巨大企業のGEの凋落を見ると日本でもありうる。

さて、話が途中のクランクに入ったところで、元に戻して後期高齢者の運転免許更新の前に認知・技能テストが実施されるが遅すぎた。交通事故分析データーITARDAには色んな角度からの事故分析があるので、一度見てみるのもありだと思う。https://www.itarda.or.jp/contents/9350/info139.pdf

最初の図は高齢者に限らず若者の事故も多いことを示している。原因は運転未熟か過信してブイブイいわしての運転ミスによる。最近の若者はレンタル・シェアカーの利用が多く初めて乗車するクルマに慣れていないことも原因として挙げられている。

 

次の図は、高齢者はお店に飛び込む、最初の事故で慌ててペダル操作を間違いブレーキのところをアクセルに足が行って事故になるケースが多いことを示している。また脚力が弱っているのでブレーキを踏む力が弱っていることにもある。

原因をさらに分析したデーターが紹介されている

事故はほんの些細なきっかけとなっていることが多いと聞く。駐車場の出入り、横断歩道右左折時の一時停止からのリスタートなどである。

筆者は事故には至らなかったがヒヤリはつい最近あった。横断歩道で停止。全ての人が渡り終え歩行者信号は赤に切り替わったので徐行を始めた瞬間死角から100mダッシュのランニング中年が飛び出してきた。これで接触でもしたら良くて50:50、悪くて90:10の重い責任を果たすことになる。

全方位センサーをつけないと安心できない。

 

そんな中、軽自動車の販売が87%と落ち込んでいるものの、それでも健闘している。ホンダでは軽自動車の踏み間違い対策として、従来の事故事例を解析してCPUに対策を織り込んだ。時速30kmから急にアクセルを踏んでもジワジワとしか動かない。バックも同様。ただ、ブレーキから足を外してアクセルに乗せたら通常通り、坂道はこの対象外だとかの例外がある。後期高齢になってもクルマが必要な条件は地方になるほどあるだけに、今回の措置は歓迎できる。だが商売でホンダが上手なのは新車に搭載。欲しかったら新車購入へと誘導している。

本年もブログをお読みいただき誠にありがとうございました。来年はコロナ完全脱却 日本経済復活、世界平和な年になることを皆様のご健康と共に祈念します。

来年もよろしくお願い致します。

 

Googleの引力

実はこのブログは5月に作成を始めた。が、次から次へとバージョンアップするので期間をおいていたらキリがないことになり年末を理由にアップする。誠にだらしない。

乗り換え案内などはジョルダンやNAVITIMEなどを利用する人が多い。新顔はGoogle Calendar。カレンダーの日付に案件を記入する。それだけだと普通の手帳的カレンダー。ところが、訪問時間を記入すると、その時間に間に合うための交通ルートが記載され、地図を含めてカレンダーに記入される仕組み。便利だが冒頭の会社のお株を根こそぎ取った形。

単なるカレンダーではなく、Google Meetの招待予約や、会議などで使用するファイルも添付しておいて抜かりなくことが進むようにしてある。To Doリストも過去から持ち越して未実施だといつまでも消えない。その上、最後には週単位、月単位の個人の業務内容の分析までついてくる。共有している人の分析もお見通しとなる。会議X時間、資料作成Y時間、出張Z時間。。。。今週はまだ○時間は働けるなどメッセージが出てくる。

これを適用した背景には米国は日本より働き蜂ではないかと邪推さえする。それとも、自分はこれだけ働いているのだ!と自己満足(自己顕示欲)なのかもしれない。いやはや。嫌いなら利用しなければ良いだけだが。つい新しい物好きで利用している。

筆者のPCはMacだが資料作成・データ処理はMacでも利用できるwindowsを利用している。テレワークにおいて招待されるときはZoom, Team, Skypeに対応している。しかし自分から招待する時はGoogle Meetがメイン。相手によってはZoomやTeamsなどソフトを入れていないこともある。インストールしていても習熟していないと会議の初めにドタバタとして時間ロスする。そのような経験はありませんか?

Google Meetではソフトの必要がなく招待者から送付されるURLからアクセスできる。IDやパスワードは不要。利用時間はフリーであれば1時間と短いが、有料レベルを活用すれば24時間連続使用。また100〜150人まで対応と便利である。ただ良いことばかりではなく、共有資料の表示の方法は3種類があるが、映像の場合音声も出るタグからの共有表示では資料がGoogle Drive仕様からになるのがやや面倒と言える。フォントや位置が若干元資料から変るので手直しを必要とする。

資料作成には慣れているwindowsを使っている。パワーポイント、エクセルはその最たるもの。だが、パワーポイントもやや昭和的雰囲気が出てきたと感じていた時に、Google データーポータルに出会う。サイエンスで使うグラフ機能はないが、それ以外のデーターを棒グラフ、折線グラフ、地図に合わせて図示すると見栄えが良くなる。

また検索にはGoogleはよく利用していたが、文献に特化したGoogle Scholarは古い文献を探す場合は有益だ。関心あるテーマをアラートしておくと自動的にピックアップしてくれる。Gmailでのアラート機能と並んで便利だ。今までの巨人の上に構築しているとGoogleは表現しているが、既存の巨人はなぜしなかったのか不思議だ。Google Meetするにはカレンダーからが便利となり、大人数を招待するには連絡先を一人一人送信欄に記入するのではなくグループ別のラベルで記入する方が便利。メールでは注目しているテーマをアラートしておけば、ネットだけに限定されるが自動検索をしてリストアップしてくれる機能など、あれよあれよの間にGoogleの引力に負けそうな雰囲気になってきた。

Windowsでの添付資料をDLすると上記のようにフォントなどGoogle仕様となるが、しないで返信する方法もあるので、文字化けすることないなどはありがたい。(windowsにGoogle Driveをセットすれば問題がないが有料版に限定)。Macメールではwidowsでhtml 書式で添付されると添付資料がdat.表示となり開けられないことがあるが、その問題も無さそうだ。

iPhoneで撮影した文章はjpegだがこれをドライブに転送しドキュメントとして、翻訳機能を利用すると、わずかな時間で十分通じる翻訳ができる。図表こみの資料などは特に便利。Google機能の多分2%程度しか利用していないが、徐々に引き込まれそうになっている。

とはいえ、まだまだPC利用者の多くはwindowsがメインなのでGoogle共有カレンダーを利用しての日程調整(アポ取り)機能はあっても活用されないのが実態ではなかろうか。

Googleにはその他に機能が多くあるので使いこなしまで至ってなく、相変わらずエクセル、ワード、パワポでの一次資料作成するのが慣れもあるだろうが、ユーザーとの資料交換に便利もあって利用している。だが、Google chrome のソフト数と相互リンクの魅力と実力が評価されると徐々に浸透していくものと思う。

そこにビジネスにおけるヒントを見る。シェアが60%を超えていたブランドが過去にあった。シェア60%を超えると、例えば資材調達の責任者としては、見積もりの候補会社に入れておかないと、後で上司から何故入れなかったのか?と理由の説明を求められる。結果として自動的にリストに入る。後発もしくは先発でもシェアの小さい会社はどうするか。まず、シェアの大きな会社の製品と同程度品質製品を製造する。次にこの製品の合理化(物流も含め)徹底した上で開発資金を蓄積し集中開発を実施し、あっと驚く新商品とCMを張る。ターゲット年齢層も絞り込みジワジワとトップに迫る。これで成功したビール会社がある。

一般的に言われているのは、3年後には全体の販売量の3割を常に維持するように開発に集中することが成長企業。問題は今、開発に何をしたら良いのか面白いネタがない状態だと言われる。内部蓄積した資金は潤沢にある、しかし開発ネタがない。悲しいことに、ネットで出ている情報ネタは開発ネタにはならない。さらに千三つと言われる開発に耐えられる経営者の胆力、実行する開発者のセンス(特に)異常点を大事にする姿勢が必要だろう。

歯科材料ジルコニアのインプラントは浸透してきた。だが、色調の多様性は日本でも要望に変わるだろうとしてBiomicの導入をコスモサインは実施した。薬事申請において粘り強く活動し、日本初の認可を得た。小さな試みであるが意識はバリエーションとの相互リンクだ。徐々に美麗にして顔の雰囲気にマッチした歯が浸透することを期待している。

最近のGoogle のドキュメント(wordに相当)を開けると、Meetも同時にできるようになっている。お互いの顔の表情をも汲み取って作成した書類(記録)ができる。この時にBiomic Zirconiaは素敵に写るだろう。と ちゃっかりコスモサインのCMもいれてみた。これも先人・先発の巨大な肩に乗って眺めた結果だと理解して頂きたく。